僕は子供の頃から、会社員として働く自分の姿をイメージできませんでした。
会社員になったら
- 納得できなくてもやらなきゃいけないことがあったり
- 自分が悪いわけでもないのに頭を下げたりしなくちゃいけない
みたいな印象があって、そんなことをしている自分が想像できなかったんですよね。
今にして思えば、人間関係でストレスを抱えたくないという気持ちが強かったんだと思います。
昔テレビで、富士山の山頂にあった気象観測所(?)で1人で働く人のドキュメンタリーを見て、どうせならこういう仕事がしたいと思った記憶があります。
もちろん子供が考えることなので、その仕事がどれだけ過酷なものかとかは考慮してないですし、そもそもそのテレビ番組が本当に「富士山の山頂にあった気象観測所(?)で1人で働く人のドキュメンタリー」だったのかどうかすら定かではありません。
とにかく、それだけ他人に振り回されるのが嫌だったということです。
といっても具体的に何をどうすればいいかまで考えることはできなかったので、結局僕は高校、大学と進学し、地元の中小企業に就職することになりました。
実際に働き始めると子供の頃の印象とは違って……なんてことはなく、ほとんど自分がイメージしていた通り。
普通は「これが当たり前」と受け入れるんでしょうが、僕にとっては耐え難い苦痛でした。
あと、拘束時間が長いというのもキツかったです。
そこまで残業が多かったわけではないんですが、仮に定時で帰れたとしても家に着くのは18時とかになるわけで、自分が自由に使える時間なんて多くても1日4時間とか5時間しかないわけです。
……何これ、となるわけですよ。
1日の大半を会社のために使って、わずかな自由時間で気力を回復させて、また会社に向かう。
これから先、何年も何十年もこんな生活が続くかと思うと絶望しかありませんでした。
手取りは月収25万くらいだったと思うんですが、正直お金にはまったく興味がありません。
普通に生活できるくらいあれば十分。
もし「早めに帰ってもいいけど給料は月15万になる」みたいな制度があったら、僕は迷わず乗っかっていたと思います。
ただ当然ながら、そんな自分に都合のいい制度なんて存在するわけもなくて、じゃあどうすればいいかと考えたときに浮かんだのがフリーランスという選択でした。
フリーランスは簡単にいうと、プロジェクト単位で企業と取引する個人の下請け業者です。
僕はまずフリーランスになって、今はフリーランスとして身につけた営業ノウハウや実技のスキルを教えるという仕事をしています。
ざっくり説明すると↓のような流れで今の仕事にたどり着きました。
- 市場で求められているスキルを調べる
- 本などでスキルを身につける
- スキルを証明するポートフォリオを作る
- 企業に営業して実績を作る
- 小さな実績をもとにさらに営業をかけていく
- フリーランスとして身につけたスキルを発信
- 興味を持ってくれた人に指導する
今の働き方に変えてから、僕はかなり時間の自由が利くようになりました。
あんまり頑張っても税金が増えるだけなので、たくさん稼ぐことには興味がありません。
基本的には自分が普通に暮らせる程度の仕事をこなしつつ、お金が必要になったときだけちょっと頑張る、みたいな働き方をしています。
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